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真保裕一さんの「追伸」を読んでみた 感想

今回紹介するのは真保裕一さんの「追伸」です。手紙のみで語られる変わった小説です。

 追伸

ギリシャへ単身赴任している悟(夫)の元へ奈美子(妻)から離婚届が同封された手紙が届けられた。当初は海外で働く悟に同行する予定だったはずが、交通事故に遭ってしまう。日本で治療に専念して回復してから改めて向かうはずが、手紙には離婚を願う文面が綴られていた。

突然の申し出に困惑しながらも、近況報告を交えながら手紙のやり取りを続けます。次第に交通事故の不審な点が明らかになり、妻が何か隠している、そこに離婚の原因があると疑い始めた。

中盤から奈美子の祖母に焦点が移っていきます。

罪を犯し、祖父を裏切った祖母からの手紙。無罪だと信じ釈放を求め戦う決意を述べた祖父からの手紙。この二人のやり取りが続きます。

戦争時代に出会ったふたり、男女の生き方が描かれたいます。

 

悟と奈美子が手紙のやり取りを通じて見つけた答えとは何か、確かめてください。

 

感想/まとめ

全体通して手紙のみ構成。面白い試みだと思ったのが第一印象。

さて内容は、、、男と女のドロドロ劇場。

奈美子さんの男関係を血筋のせいにする態度、私は悪くないと言い訳にしか聞こえない。

それでも本音?をぶつけあった二人の未来を信じよう。

世の中は広い、いろんな夫婦の形があるというのを教えてくれた小説でした。