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匠千暁シリーズ 西澤保彦さんの「彼女が死んだ夜」を読んでみた 感想

今回紹介するのは匠千暁シリーズ 西澤保彦さんの「彼女が死んだ夜」です。匠千暁シリーズでおなじみのタックこと匠千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆、ウサコこと羽迫由起子という4人が主役のシリーズ作品です。時系列的には一番最初の事件となっており、ここから読み始めるのをおススメします。

 彼女が死んだ夜

ハコちゃんこと浜口美緒のために壮行会を開いていた。超がつくほどの箱入り娘で門限が6時、両親の監視がきつく、いつも愚痴を言っていた彼女。今回の渡米は人生で唯一勝ち取った権利。ホームステイさせてもらって英語学校に通うと両親を説得して、なんとか了承を貰ったのだ。それでもいくつかの条件付きだが。

壮行会はいい時間となりお開きに、それぞれ帰宅するために別れた。

タックとボアン先輩、友人のガンタはボアン宅で二次会。先輩の宮下さん、ハコちゃん、タカチとウサコは参加せず帰った。

 

ボアン宅で飲んでるとガンタにハコちゃんから電話、用件を聞こえないように憚っている様子を見るにあやしい。電話を終えると失礼しますと勢いよく帰って行った。

残されたメンツはお酒大好きないつもの二人。お酒を飲んでゲーム、いつもと変わらずお馴染みの展開だ。

しばらくして今度はガンタから電話、ハコちゃん宅へ車を持ってきてほしいとのこと。

 

浜口宅へ無事(飲酒運転!?)辿りついた二人を待っていたのはとんでもない光景だった。

リビングに見知らぬ女性が仰向けで倒れていた。し、死んでいる。

一足先に来ていたガンタは救急車や警察への通報を拒んだばかりか死体を運ぶの手伝ってほしいと言う始末だ。

 ハコちゃんに想いを寄せているガンタはこんなトラブルに巻き込まれたら渡米が中止になってしまう。犯罪だと知りながら運びの件をお願いしたのはなんとかしなければの一心だったようだ。

一方ハコちゃんはハコちゃんでとんでもない行動に出る。自分の喉元へカッターナイフを当て、死んでやると脅すような叫び声でけん制してくる。

 

タックは驚きの提案を持ちかける。

ガンタの好きにさせてやったらどうだろうか、警察が解決できない場合は責任をとってこの事件は僕が解決しますと大きく出た。

 

とんだ災難に巻き込まれたタックら仲間たち。

このあと思いもよらない事件に発展して、タック宣言通り事件の解決に挑むのか注目です。

 

感想/まとめ

時系列的には一番最初の事件になりますね。

順不同に読んでいる僕としてはタックが高瀬さんと呼ぶのが新鮮でしたね。

単純な事件かと思いきや、あらゆるものが二転三転するストーリー。

ロジックもしっかりして、どんでん返しもある。さすが西澤さんですね。

 

本編とは直接的には関係ない財布紛失事件が興味深かった。

夫妻の秘密はともかく真相は度肝を抜かれました。