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喜多喜久さんの「二重螺旋の誘拐」を読んでみた

今回紹介するのは喜多喜久さんの「二重螺旋の誘拐」です。誘拐事件を軸として物語は進んでいきますが、ただの誘拐事件ではなく、いわゆるどんでん返しが仕組まれています。

全体を通しても読みやすく、テンポもいいのでおススメの本です。

 二重螺旋の誘拐

あらすじ

大学で助手として働いている香坂啓介は、大学時代の先輩である佐倉雅幸の一人娘で5歳になる真奈佳をマナちゃんと呼び、幼い頃事故で亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。

ある日、真奈佳はプールに出かけて行方不明になる。雅幸と妻の貴子は必死になって真奈佳がいきそうな場所を探す。そこへ「お前の娘を誘拐した」という電話が入る。

一方、啓介が研究を終え家に帰るとにマナちゃんが出迎えてくれた。一緒にごはん食べたり、DVDを見たりしてほほえましい日常。

え?誘拐した犯人は啓介なのか!?

しばらくして、その日も啓介が研究を終え家に帰るとにマナちゃんがいない。万が一のために隠しておいた予備のカギが消えていたのでそれを使われたのだ。

啓介は必死になってマナちゃんがいきそうな場所を探す。そこへ「お前の大切な存在は、預かっている」という電話が入る。

今度は啓介もとから誘拐された!?

 

螺旋のように絡み合う誘拐事件はやがて一つの物語へと収束する

 

感想/まとめ

いや~おもしろかった。僕の中のおススメ本にエントリーします。本屋さんで表紙絵とあらすじにつられて読み始めたが大当たりでしたね。

 

プロローグでさっそくやられました。マナちゃん可愛いですね。喜怒哀楽の表情もたまりません。「お兄ちゃん」と懐かれている啓介がうらやましいです。

そして、

「大人になったら、マナをお嫁さんにしてくれる」

ぐはっ、この一言に絶頂もんですよ。アニメや漫画なら王道展開ですが小説で読めるなんて最高ですよ。

エピローグでのハッピーエンド。みんなが幸せそうで良かった。

 

二重螺旋読み終えて思うと上手いタイトルですね。

もちろん真相に気づくことなくいつも通り騙された僕です。発見や驚きがあるから辞められませんよね。ある程度通の人は読み終える前に真相分かるのかな。いつまでたっても僕は永遠の初心者ですね。

 

喜多喜久さんの他の小説も読みたくなってきたのですが理系色が強くなるとそちらの分野が苦手な僕としてはどうするか迷ってしまいますね。