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関田涙さんの「蜜の森の凍える女神」を読んでみた 感想

今回紹介するのは関田涙さんの「蜜の森の凍える女神」です。吹雪の山荘で起きた不可解な事件に女子高生探偵が挑むシリーズ第一弾。

何かが隠されているだと?

 蜜の森の凍える女神

中学生になったばかりの僕こと誠、姉のヴィッキー、彼女のクラスメイトである森下吉乃の一行は休日を利用してある別荘へ遊びに来ていた。そこに季節外れの吹雪に見舞われ遭難しそうになった大学生グループが助けを求めて来たのでしぶしぶ迎え入れることになった。

自己紹介も一通り終わり、そこでヴィッキーの由来を知った大学生の一人が余興のつもりで探偵ゲームを提案してきた。負けず嫌いのヴィッキーは、応戦することに。デート権&ランチおごりの罰ゲームも加え盛り上がるはずだったが、、、

 

翌日現実世界で本当に刺殺死体が発見されたことにより事態は一変。早朝に犯行現場を訪ねた時にはドアはしっかりと鍵が掛かっていた。しかし死体発見時には鍵はかかっておらず不可解な錠の開閉があったことが判明。悲惨な現場を目撃したヴィッキーは持ち前の切り替えの早さで警察が到着するまでの間、現場検証を行い整理。抜かりがない子だ。

 

警察が駆けつけ事件の事情聴取の最中に出していたお茶を飲んだ一人が倒れた。すぐさま病院へ送り込まれたが息を引き取った。毒物による犯行で警察は自殺として処理。これで事件は解決したのか?

ヴィッキーは帰宅後も独自に調査を続けていた。

そしてある解答をもって誠と共にある人物へ会いに行った。

 

ミステリー小説ではお馴染みの挑戦状へ

当を得ない間怠っこしい比喩、だらだらとした無意味な描写、間の抜けた観察眼、バレバレの伏線、面白みのない構成、おまけに中学生の作文のような文章、ってなわけだから、読み続けるのはとっても苦痛だったでしょう。

僕としては読みやすく苦痛などのマイナス面は一切感じられなかった。あれ、これ僕のレベルが低いってことかな?自覚しているのでそこまでダメージはないけどね、、、

 

真相を見抜くための材料は全て揃った。犯人を指摘せよ。

挑戦状と言ったらこの文面ですよね。

しかしヴィッキーは私はどうでもいいと否定的な意見。ただ答えを導き出せばよいってものではない。だからこの後私と誠がとった行動を皆さんにジャッジしてほしいと願っていた。これは今までにない展開だな。よし解答編へ行こうかな。

 

最後に

皆さんにひとつ謝っておかなくちゃならないことがあります。私を含む登場人物だけが知っている事実があるってこと。あ、でも、これは誠に文句をいってね。余り新しくない仕掛けのために、彼はある事柄を隠し通しているのよ。文章中に繰り返し不自然な描写が紛れ込んでいたことを、勘のいい方ならもう気づいたんじゃないかしら。

 

やっぱり、そうだよね。

バリアフリー住宅、誠を連れていってあげる、スポーツをできないガキ、ご覧の通り自分でやるのは駄目など気になっていた描写があったのですよ。

いや~すっきりした。

 

感想/まとめ

面白かった。僕の好みの小説。

犯行動機を知り胸糞悪い気分になりましたが、誠がとった行動、意味に少しは救われた。読者視点から言えば二人がとった行動には納得してしまう。

次も読もうかな~