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片思いの連続で、、、中村航さんの「デビクロくんの恋と魔法」

今回紹介するのは中村航さんの「デビクロくんの恋と魔法」です。中村さんの作品は初めて読みました。恋愛ものは苦手でしたので遠慮していたのですが手に取って見てよかったです。映画もあるらしいので是非。

 

あらすじ

主な登場人物

  • 山本光ーー書店で働きながら絵本作家、漫画家を目指している。お人好しで、優しすぎる性格。不器用で純粋。単純だけど繊細。
  • 杏奈ーー光の幼なじみで片思い中。光とは友達以上兄妹未満の関係。実家で溶接女子として頑張っている。

デビクロくん

光は書店で働きながら絵本作家、漫画家を目指している。なんとなく流れの人生を過ごしてきて今の場所にたどり着いたが、お人好しで、優しく性格を功を奏し問題なく平和な日々を過ごしてきた。

だが光には裏の顔がある。「デビクロ」というキャラに変身して「デビクロ通信」という張り紙をばら撒いていたのだ。どこかに投げ入れたり、差し込んだり、張り付けたりボム行為(光は呼んでいた)をし精神を安定させていたのだ。

そんな時、光は運命的出会いをする。偶然ぶつかってけがをした光にハンカチを渡し去っていくソヨンさん。一目ぼれをし、もう一度会いたいと願うが連絡先を交換せず別れてしまったためどうすることも出来ない。

光は恋の病にかかってしまい生気がなく、頬がこけてしまうくらい重症に陥る。

光の心中を知った杏奈は気持ちを押し込み光の手伝いをすることに。それは偶然にも杏奈の仕事関係の人だったのだ。

だがソヨンさんにも好きな人がいて、、、

光と杏奈

光と杏奈は小学生のクリスマスイベントで出会った。それぞれの呼び方を決めるゲームで光は「デビクロ」杏奈は「おしるこキャンディ」。

そこで結婚の約束をするベタな展開をしていたのだ。

おわりに

主人公の光。鈍感だけど恋に目覚め杏奈を迎えに行く最後のシーンは感動ものです。

杏奈が光のことを好きという気持ちが痛いほど伝わってきてどうにか光とくっついて欲しいと思いながら読んでいました。

 

書店で常連さんの小学生の女の子が勧めてくれた探し物が見つかる占いの本をはずかしながらも唱えてみると運命の人が現れた、、杏奈だった。光は、杏奈が探し出してくれたソヨンさんが運命の人だと勘違いしていたが実際は占いが指していたのは杏奈。

この一幕で倉知淳さんの「星降り山荘殺人」を思い出しました。

 

中村さんの他作品も読んでみたいです。