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山口芳宏さんの「妖精島の殺人 下」を読んでみた 感想

今回紹介するのは山口芳宏さんの「妖精島の殺人 下」です。謎の招待状と脅迫状により妖精島に集まった郷原一族。森崎の頑張りも為す術もなく、一人一人と謎の死を遂げる連続殺人。遅れてやってきた学生探偵・真野原の華麗なる推理と妖精界の真実とは?

 妖精島の殺人 下

突如騒音と共に跳ね橋が下りて、外の状況を確認しに行くと美子の死体を発見した。傍には第一の復讐は成し遂げたカード。現場は飛び降り死体を示していたが、どこから落ちたのか不明だった。あれこれ考えてみたが素人の推理では限界があると判断し、警察を呼ぶため次男・星司と積木は船に戻った。しかし、何者かによって無線機が壊され、船のエンジンも抜き取られていた。これで島を脱出する手段が消えて閉じ込められてしまった。

 

暗欝な状況を変えようと城の探索する三男・康晴と森崎・菜緒子。鍵のかかった執事の部屋をチェーンソーで無理矢理こじ開けると、執事らしき男の刺殺体を発見した。その部屋をくまなく探し、カレンダーの裏に隠されたボタンを押すと秘密の通路の入り口が出現した。慎重に奥に進むと、監視をする制御室に辿りついた。装置のボタンをあちこち押してみたが反応がない。おかしいなと森崎が引き戸の中を確認してみると切断されたコードや、電気部品が散乱しており、それは見るからに人為的に壊されていた。その後も地下の探索を進めると通路は枝分かれしていた。

 

犯人の巧妙な罠に引っ掛かり康晴と菜緒子がダウン。船の修理をするために残った星司を呼びに行った積木も何者かによって撃たれてしまった。犯人の緻密な計画と大胆な犯行により、追い詰められていく森崎たち。このまま全員で一か所に集まってじっと待つべきか。犯人が強硬手段に出ない限りは安全だろう。しかし、康晴と菜緒子が心配である。今のところなんとか持ちこたえているがいつ症状が悪化するかわからないし、後遺症が残る恐れもある。そう考えると一刻も早く行動しなければいけない。時間はそんなに残されていない。森崎はひとりで地下通路の探索を進めることにした。

 

すると、別の入り口からやってきた真野原と再会する。再会の安堵と喜びも束の間、妖精島に渡ってから起こった事件について森崎から聞くと、ぶつぶつと独り言を言い始め、集中するのであった。そして、自信たっぷりな表情ですべての真相がわかったと言う。さらに、妖精界は本当にあったんだと高笑いして森崎を驚かせた。

 

真野原が辿りついた真相とは?そして、妖精界の真実とは?

 

感想/まとめ

面白かった。

城下町消失と妖精界のオチはそうでしたか~。また、館や城といったらお約束のトリックでしたけど、壮大だし、ワクワク感は伝わってきて大満足。読みごたえもあり、上下巻飽きずに最後まで楽しめました。