恩田陸さんの「MAZE メイズ」を読んでみた 感想
今回紹介するのは恩田陸さんの「MAZE メイズ」です。男なのに艶やかな女言葉を操る神原恵弥(かんばらめぐみ)シリーズ第一弾。人が消える謎の白い建物の正体とは。
MAZE
▼神原恵弥(かんばらめぐみ)てどんな人?
艶やかな女言葉を操る神原恵弥(かんばらめぐみ)
アメリカの製薬会社勤務。しなやかな筋肉を持った端整な顔立ち、名前も女性っぽいがれっきとした男性である。女系家族環境の中で育ったため女言葉遣いになった。周囲からさんざん女言葉をからかわれたし、一時は男女の言葉を「バイリンガル」をしていた時期もあったが、自分が自然に思える女言葉を選んだ。
他にも理由がある。こういう話し方の方が、耳に柔らかく、気持ちが他人の中に入りやすい。社会で生き抜くために身に付けた能力の一つである。ちなみに恋愛対象は、バイセクシュアルと堂々宣言している。
▼あらすじ
調査の対象は白い建造物(彼等は豆腐と読んでいる)出入り口はひとつだけ。中に入った人が消えてしまうと言い伝えられている。地元民からは『存在しない場所』『有り得ぬ場所』と呼ばれ、恐れられたいた。
級友の時枝満、スコット、セリムの4人で滞在し、人間消失の法則の謎を解くことが目的。
人間があの中で消息するにはなんらかの法則が存在しているのではないかと考えており、満はその法則を探し出すために安楽椅子探偵ポジションで呼ばれた。
今回は満視点で物語は進みます。
期限は七日間。軍人が全面協力する大規模な調査にも関わらず、解答なしでも御咎めなしで報酬は貰える。裏がありそうだ、、、
滞在中恵弥、スコット、セリムとは別行動になる。
一夜明けまだ隠された知らない情報があると確信を持つ満。
はたしてどんな解答を見つけるのか注目です。
感想/まとめ
面白かった。
ミステリー、ホラーどちらの謎なのか最後までドキドキ。
ラストは現実的と非現実的な余韻を残し読者のみなさんもある程度納得する終わり方だったのではないでしょうか。
しかしあの太字にビビった。読んでいて久しぶりに恐怖を感じたシーン。
神原恵弥さんのキャラもおばさんっぽくて好き。シリーズ追います。
余談ですがマインクラフトで建築すると大抵の建物が豆腐になる僕です。