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三上廷さんの「江ノ島西浦写真館」を読んでみた 感想

今回紹介するのは三上廷さんの「江ノ島西浦写真館」です。あの「ビブリア古書堂シリーズ」の作者さんの作品です。どんな物語になっているのだろう。さっそく本編行ってみよう。

 江ノ島西浦写真館

島に住んでいた祖母の遺品整理を手伝うために江ノ島を訪れた桂木繭。繭の祖母(西浦富士子)は百年間営業していた写真館「江ノ島西浦写真館」の最後の館主だった。江ノ島の観光客相手に記念写真を撮り続けて営業してきたが、だれもがカメラを持つ時代になりお客さんも少なくなっていた。

繭の母(桂木菜々美)はベストセラー小説家。母と一緒に遺品整理をする約束だったが待ち合わせの時間に現れない。写真館前に着いた途端、計ったようなタイミングで鳴る電話。原稿の締め切りが近づいており行けなくなったと遅れながらの連絡。一人でお願いと言うことを言って勝手に電話を切ってしまった。

祖母の影響で写真を撮り続けていた繭。だがその写真が原因で関わった人たちの人生が狂ってしまった。今回写真館を訪れたことで避けていた写真と向き合うこととなる。

 

▼富士子さん時代のお客さんがお店を訪ね、注文していた写真を受け取りに来た。しかしその写真にはおかしな点が見つかり、、、

▼繭の撮影した写真が原因である事件が起きてしまう。唯我独尊をゆく学生時代。なにも恐れず嫌われているとの知らずに過ごしていたある日、その日常は崩れていった、、、

江ノ島で夫婦二人で営むお店。ある男性がある女性に一目ぼれして熱心なアプローチが始まった。その大事な役目を請け負った結婚指輪に隠されている秘密とは、、、

▼遺品整理を手伝ってくれていた男性の秘密、ある事件がきっかで繭の元を離れていった幼なじみとの再会、そしてこれから、、、

 

感想/まとめ

ビブリア古書堂シリーズ似た流れで終始進んでいく物語。

大好きな写真が原因でそれまでの自分と決別して生きていた繭が、祖母の写真館に導かれ、また写真と接することで過去を乗り越え、少しずつ変化していく心境を楽しみながら読んでいましたね。彼女は写真とは切っても切れない関係なのでしょうね。

 

ただし、僕には合わなかったです。登場人物に残念ながら魅力が感じられず、主人公の性格も好きにはなれない。学生時代のエピソードもうわ~の一言。

ビブリア古書堂シリーズが良すぎたことが敗因の一つかな。