笹本祐一さんの「放課後地球防衛軍」を読んでみた
放課後地球防衛軍
あらすじ
太平洋岸の過疎の地方都市・岩江。市内唯一の高校の天文部員、祥兵、雅樹、マリアは、顧問の杏先生と共に夜空が墜ちるような流星嵐を観測した。翌日、彼らの前に現れた転校生の悠美。入部希望だという彼女は「岩江の大人達が隠す地球の秘密を知りたい」と微笑む。地下の大空洞を皮切りに、次々明らかになる鄙びた町の真実。はたして悠美の目的とは?笹本祐一、ハヤカワ文庫初登場!ド田舎から大宇宙を望む新シリーズ開幕。
謎の転校生が現る
天文部員の祥兵、雅樹、マリアは、顧問の杏先生と共に流星を観測しに行った日、隕石が海に落ちるのを目撃した。翌日、季節外れの転校生がやってきた。彼女の名前は三日島悠美と言って天文部入部希望だった。部室に来て早々、使われていない天文ドームに案内してほしいと頼み、部員たちですら使い方が知らなかったパソコンをいとも簡単に使いこなすし、隠し通路まで発見してしまう。さすがにおかしいと勘づく祥兵達。なにやら目的があるらしく、あやしい。
隠し通路の先にあったのは、、、巨大な潜水艦だった。
祥兵達からすれば世紀の大発見だったが、悠美のお目当てのものではなかった。怪しさ満点の転校生の素性を調べるために、住所を入手。打ち合わせだと理由を付けて、みんなでお邪魔することになった。目的地には不自然に建てられていた一戸建てが待ち受けていた。そこで悠美の口から語られる衝撃の真実。祥兵達が生まれ育った岩江町には、宇宙からの侵入を防ぐ監視基地があるらしく、彼女も自身のことを〇〇人によって作られたと予想外なことを言った。
自分たちの住んでいる町は知らないことだらけだ。転校生の素性が明らかになるにつれて疑いを持つようになる祥兵達。知らないことばかりなのでいったん協力関係に落ち着く。調査するたびに明らかになる町の真実。
そして転校生に問題発生、どうしよう、そうだ、いちばん身近な大人、杏先生に相談だ。それなのに、あんな場所に連れて行かれるなんて、、、
表向きは、六階建てのビル「漁労会館」
裏向きは、なんとか司令部、つまり地球に侵入しようとる宇宙人を監視、迎撃する、地球防衛軍。
祥兵達は高校生ながら地球防衛軍に参加しないかと誘われたがどんな決断をするのか?
感想/まとめ
転校生がやってきて主人公たちの仲間になる。ここまではお約束の展開なのだが、、、え? 本当に〇〇人なの。
笹本さんの作品は、初めてなのでその展開に戸惑いを隠せないのが本音でした。
さらに、あとがきで、ジュブナイルという言葉を初めて知った。ライトノベルの前身となった小説のこと、勉強になりました。
今作は説明中心なので、序章に過ぎない。物語は2巻に期待ですね。出るころには内容忘れていそうですがね。
わくわく、掴みはOK。まさしく王道小説。続きが待ち遠しい!
2019年3月25日
第2巻発売しましたね!おめでとうございます!