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西尾維新さんの「掟上今日子の備忘録」を読んでみた 感想

今回紹介するのは西尾維新さんの「掟上今日子の備忘録」です。寝てしまうと記憶がリセットしてしまう『忘却探偵』として活躍している掟上今日子。記憶を保持することができないため人に言えない悩み、露見してはならない事情を抱えた依頼人に人気がある彼女に今回舞い込んだ依頼とは。

 掟上今日子の備忘録

掟上今日子:シリーズ主人公。寝てしまうと記憶がリセットしてしまう『忘却探偵』として活躍している。そのため初対面と初体験を無数に繰り返している。基本的に一日以内で解決できない事件は受け付けておらず、予約を一切取らない彼女だが何かと事件に縁がある隠館にはありがたい探偵の一人だ。寝室の天井に書かれた「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく」文章。これを書いた人を探し出すため探偵を続けている。

 

隠館厄介:行く先々で事件やトラブルに巻き込まれる体質を持っている。そのため携帯電話には探偵への連絡先がぎっしり詰まっている。掟上今日子に想いを寄せている。

 

研究所で重要なデータが入ったSDカードが紛失してしまった。研究員総出で研究室内を捜索したが見つからなかった。新人の隠館厄介は、疑われていた。彼は、行く先々で厄介事に巻き込まれてしまう体質なのだ。事件を解決する探偵ならまだしも、ただの一般人にはつらいことだ。そこで考えた対策は探偵を頼ることだ。携帯電話には探偵への連絡先がぎっしり詰まっている。今回依頼をお願いしたのが、『忘却探偵』こと掟上今日子でした。

 

犯人に一服を盛られ、寝てしまうといったアクシデントがありましたが、SDカードを見つけ隠館への容疑を晴らすことに成功した。

これにて一件落着。

 

隠館は研究所での一件でクビとなり、次の職探しが難航していた。そんな時、出版社でアルバイトしていた頃の上司であった紺藤さんから連絡があった。以前、例の体質が災いし、犯人として疑われた際にたった一人の味方として庇ってくれた経緯があり、何かとお世話になっている人だ。

彼は仕事で売れっ子漫画家を担当しているが、その先生が盗難被害に遭ったとのこと。100万円を預かった、返して欲しかったら1億円を用意しろと電話でちぐはぐな要求をしてきた犯人に対して、1億円を支払う準備をしているので困っていると隠館を頼ってきたのだ。

お世話になっている恩を返したいが自分では力不足。そこで、忘却探偵、掟上今日子を呼ぶことにした。

100万円に1億円を支払う理由とは。

 

 

ミステリー作家の原稿探しが別荘で行われることになった。紺藤さんから今日子さんを誘えとの言葉に釣られ、勢いで電話して事情を話してみると、一度も聞いたことがないはしゃぎようで即決了解の返事をいただいた。

探偵と依頼人としてではなく、今回はプライベート。

紺藤さんにもバレていた気持ち。はたして距離は縮まるのか。

 

別荘へ向かう、列車の中で紺藤さんから電話が掛かってきた。昨夜ミステリー作家が亡くなったとの知らせ。純粋に楽しんでもらうために今日子さんには隠して原稿探しをしてもらおうと口合わせをすることになった。

何やら今回も雲行きがあやしくなってきた。何事もなく無事に原稿を見つけることは出来るのか。

 

そして、彼女に新たな依頼が、、、

 

感想/まとめ

西尾維新さんの作品は物語シリーズを軽く読んだくらいで、馴染みがない作家さんでしたがこの小説は好みのお話しでした。シリーズ物ですので続きは切らないで読みます。

 

寝てしまうと記憶がリセットしてしまう『忘却探偵』掟上今日子。また新たな探偵が一人誕生しましたね。強みと弱みがはっきりしていてコンセプトが面白い。

小川洋子さんの「博士の愛した数式を思い出しましたよ。

恋愛には消極的な感じの今日子さんですが、隠館との関係がどうようになっていくか楽しみです。彼女の為を思って行った行為、許してもらえてよかったですね。

 

SD紛失事件の犯人をあぶり出した方法

名探偵コナンの「しらんぷり」のシーンがパッと浮かびました。

分かる人いるかな?

 

紺藤さんの「漫画家はみんな天才だよ」発言に痺れました。

 

ドラマも放送されていたようですが、まずは小説の方を読んでからですね。

最近文庫本も発売していたのでぜひそちらもチェックしてみてください。