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島田荘司さんの「斜め屋敷の犯罪」を読んでみた 感想

今回紹介するのは島田荘司さんの「斜め屋敷の犯罪」です。御手洗潔シリーズ第二弾。今回の見せ場は、何と言ってもトリックでしょうね。初見の時の驚きと衝撃は今も忘れません。

 斜め屋敷の犯罪

北海道の宗谷岬の高台に斜めに建てられた「流氷館」で、クリスマスパーティが開かれた。深夜、呼ばれた客の一人が不審な物音を耳にした。窓ガラスの方へ視線を向けると部屋を覗き込んでいる人の顔が目に入った。黒ずんだ皮膚、やけどのような傷痕のある頬、大きく見開いた狂気な目。思わず叫び声を上げる。皆集まって調べたが形跡もなく

結局、夢として片づけられてしまう。

翌日、運転手の一人が殺されているのが発見された。部屋は密室。奇妙な姿で事切れていた。警察が呼ばれ、事情聴取が行われるが死亡推定時刻が真夜中だったためアリバイは無いに等しく、動機も不明。

天候が荒れ、警察の方も一泊した翌朝、また一人殺されてしまった。

密室に警察も早くもお手上げ状態。解決の糸口がつかめない。

そこで、東京へ応援要請をしたところ、御手洗潔、石岡和巳両名がやってきた。

 

感想/まとめ

目玉はトリックですよね。これがバカミスと呼ばれるものか。

とんでもないトリックでしたが、図付きで想像しやすく、楽しめましたよ。

殺人のためだけに建てられて館と聞いて、さらに驚きました。

今回も挑戦状付き。解けた人いるのかな。

 

それにしても御手洗さんの登場が遅すぎますよ。

まだかまだかと、じらされて気がつけば、終盤。満を持して登場し、あっという間に事件解決。今回も奇妙で変人さが目立っていますよ。これがなくては彼ではありませんからね。謎の回収作業も名探偵の醍醐味の一つですよね。

 

p357京都の人形作りの名人とは誰のことなんだろう。