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椙本孝思さんの「魔神館事件 夏と少女とサツリク風景」を読んでみた 感想

今回紹介するのは椙本孝思さんの「魔神館事件 夏と少女とサツリク風景」です。落成パーティーに参加することになった高校生・白鷹黒彦。嵐で孤立し、外部との連絡手段を断たれた館で連続殺人事件がに巻き込まれる!迷探偵・白鷹黒彦の事件簿シリーズ第一弾!

 魔神館事件 夏と少女とサツリク風景

高校生の白鷹黒彦は、亡き父の代理で信州奥地に建てられた「魔神館」と呼ばれる洋館の落成パーティーに参加することになった。洋館の中心では、魔神像とそれを取り囲む十二星座像が圧倒的な存在感を放っていた。招待客の年齢、性別、職業はバラバラであり、星座を基に選出された。

 

▼登場人物

白鷹黒彦 :高校生

犬神清秀 :世界最高の知性

犬神果菜 :犬神清秀の妹。ロボット

姫草泰道 :医師

蒲生聖   :シェフ

久佐川欄平:コンピュータ技術者

紅岩瑠美 :女流画家

鶴原三鳥 :メイド

西木露子 :メイド

東作茂丸 :「魔神館」主人

妻木悟   :「魔神館」執事

香具土深良:西洋建築家。故人

 

夕食会の席で「魔神館」主人・東作茂丸は、この館は香具土深良が建てたものだと語った。彼は西洋諸国を巡る旅で頑丈で壮美な石造りの建築物と神秘的な魔術の虜となった。帰国後、西洋建築をこの国に広めようとしたが、牙城を切り崩すことができずに挫折した。変化を嫌った建築業界に嫌気がさして、魔術の方に力を入れ始め、生まれたのがこの魔神館だった。己の能力を知らしめるためにこの魔神館を生み出し、自らの命を絶ち、(一室で首を吊って自殺)あの魔神像に捧げたのだと不気味な笑みを浮かべる。そして、彼の願いであった十二星座を持つ皆さんがこの館に踏み入れた瞬間、魔神館は完成したのだと言い持説を終えた。

 

翌朝になると顔が潰されて殺害された東作が発見された。台風による天候悪化で警察に通報しようにも電話が繋がらない。車で麓まで下りようとしたが、雨水に阻まれて進むことができない。孤立した洋館に閉じ込められた面々は、事件の手がかりを求めて、主人を失った魔神館を捜索を始める。すると、香具土深良が自殺した部屋で東作の書き置きを見つけた。十二星座を一人ずつ生贄に捧げることで魔神が呼び出されると読み取ることができる。その予告通りに、不可解な方法で殺害されていく人達。人間による犯行だとは到底思えない殺害方法に翻弄されて、疑心暗鬼に陥る。

 

犯人は、招待客か。それとも魔神による仕業なのか?

そんな状況を打破しようと白鷹黒彦と世界最高の知性を持つ、犬神清秀による迷・名推理合戦が始まる!

 

感想/まとめ

面白かった。

両親を幼い頃に亡くして一人暮らしをしている黒彦くんと世界最高の知性を持つが、果菜を造ったことで学会を追放された犬神清秀さん、彼の妹でクロちゃんと呼んで懐いてくる無邪気なロボット少女・果菜が軸になるシリーズ物。

 

曰くつきの建築、館。期待したけどオチはう~ん。それでもキャラクター小説だと思って読めば楽しめました。果菜ちゃん可愛かった。

 

次が学園が舞台なのでちょっと期待したいですね!