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貴志祐介さんの「雀蜂」を読んでみた

今回紹介するのは貴志祐介さんの「雀蜂」です。人対雀蜂の対決に興奮すること間違いなし。最後に明らかになるどんでん返しにも注目ですよ。

 雀蜂

季節は11月下旬、外は吹雪に近い状況。八ヶ岳にある山荘に小説家の安斎智哉と妻で絵本作家の夢子と一緒に泊っていた。二人は新作の成功を祝ってワインで乾杯した。

翌、目を覚ますと夢子の姿がなかった。夢子はたばこの臭いを毛嫌いしており、今のうちにと一服、心身を落ち着かせた。

 

ベットから降りてカーテンを引き開けた。すると、カーテンと窓ガラスの隙間に、不気味な羽音を立ててこちらを睨んでいるスズメバチと対面した。安斎は、一度ハチに刺されており、次刺されたら命にかかわると医者に警告されていた。

 

一匹は慎重を重ね処理できたが、後方に二匹。これでは無理だと一目散に逃げ出した。廊下にもスズメバチ?さらに駆けこんだ別の部屋にも奴がいた。

 

外は吹雪、通信機器も使えず、夢子はいない。人為的に行われている数々。これは、夢子が自分を殺そうと仕掛けた罠なのか。

 

もう、逃げるのを止め、反撃に出る。

この山荘自体が大きな巣になっていた。ここには安息の地はないのだ。これは、人対雀蜂、生きるか死ぬかの決闘なのだ。

 

感想/まとめ

ラストに明かされるどんでん返しは弱かった印象がありましたね。

 

スズメバチの描写がリアルで鳥肌が立ちましたよ。久しぶりに文章で恐怖を感じました。生死という天と地の差がありますが、寝てる時にくる蚊の「ぷ~ん」を想像し、ちょっと笑ってしまった。

 

身近にある道具を駆使してやっつけるおなじみの展開で憧れでもある。けど、知識や度胸がないから真っ先にやられるタイプが僕。ひとりでむなしく落ち込んでいました。

 

 

 

これは、クリムゾンの迷宮のことかな

情報こそが最も大切だと説いている。最終的に生死を分けたのは、武器や食糧などではなく、情報だったではないか。

 

P37のタレント登場シーン。この小説では貴重の笑いのポイントですよ。