知念実希人さんの「天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟」を読んでみた
今回紹介するのは知念実希人さんの「天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟」です。統括診断部の天久鷹央と小鳥遊優のコンビが活躍する医療ミステリー。
天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟
登場人物
天久鷹央
小鳥遊優
あらすじ
甘い毒
トラック運転手の香川昌平は仕事のストレスを紛らわすためお菓子や清涼飲料水を大量に摂る生活を送っている。ある日の仕事中、体調を崩して交通事故を起こしてしまう。香川昌平はいつも飲んでいる慣れ親しんだコーラの味が変わっていてそれが原因なのではないかと医者に訴えていた。ところが警察が調べたところ毒物は全く検出されないとのこと。毎日大量のコーラを飲んでいたことがキーとなるこの事件。
鷹央が示した犯人は意外な人物だった!
吸血鬼症候群
久保美由紀という女性から統括診断部に相談が持ち込まれた。美由紀が勤める倉田病院で輸血パックが盗まれてしまう。なんとかパックは見つけたものの、中に入っていた血液が無くなっており、歯で開けたような穴、そして、病院の廊下には血の跡が残っていたのだ。病院では吸血鬼事件として噂になっていてなんとか解決できないかと鷹央に助けを求めてきたのだ。
天使の舞い降りる夜
小児科病棟から統括診断部へ、正式な診察依頼が届いた。小児科病棟でおかしな急変が続いて起こっていた。同じ病室で入院している少年たちが立て続けに体調を崩してしまう。原因不明のため退院を延期したが患者の両親に説明できないでいる。それと同時期におかしな噂まで流れ始めてしまう。なんでも天使が現れるとのこと。おかしな噂と聞きすぐにでも調査に向かうはずの鷹央だが今回はうってかわってあまり乗り気ではない様子。
それは三木健太君という少年がいるからだと分かった。鷹央が苦労した研修医時代に出会った「友達」。健太君が今年の定期検査で白血病の再発と診断され、緩和療法に移行していたのだ。感情を読み取ることができない鷹央は会うことが怖くなっていたのだ。しかし、健太君には時間がない。
果たして鷹央はどのうよな答えを出すのか?そして天使の正体とは?
感想/まとめ
前から気になっていた知念実希人さんの天久鷹央の推理カルテシリーズやっと読むことが出来ました。医療ミステリーなので専門用語がキーとなる事件が中心ですが全く知識がない僕でも楽しめる内容なのでおススメです。
「甘い毒」
意外な犯人でした。それと同時に優しい気持ちになれるお話し。健康に気をつけて頑張ってくださいお父さん!
「吸血鬼症候群」
吸血鬼対策として用意したフォークとナイフを得意げに見せつける鷹央を想像したら可愛かった。
「天使の舞い降りる夜」
泣いた。「死」のお話しはほんとに弱いですね。
鷹央のこと完璧な人間だと勝手に思い込んでいたので弱さを知ることが出来たので次からは見方が変わりますね。
家族や鷹央に見送られ旅立った健太君。間に合ってよかった~。
正直、主要な登場人物である鷹央や小鳥遊が好きかと聞かれたら即答できないですね。好きな人には申し訳ないです。
それでも次も読みますよ。