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新城カズマさんの「サマー/タイムト/ラベラー」1.2を読んでみた 感想

 

今回紹介するのは新城カズマさんの「サマー/タイムト/ラベラー」です。どっぶりSFの世界に浸りましょう。

 サマー/タイムト/ラベラー

ぼくらの通う高校の一大イベントマラソン大会で異常事態がおきた。幼なじみの悠有がゴールテープに触れないでゴールインしたと騒動になっていた。

その事実を聞きつけた〈お山〉のお嬢様学校に通う響子主導で〈プロジェクト〉が始まった。メンバーは、ぼく、悠有、響子に涼(勉強もスポーツもすごいやつだが響子の前では調子が狂う)に数多くの噂が飛び交う注目児コージンを加えた5人。

拠点は悠有のおばさんが経営している〈夏の扉〉喫茶店だ。

SF関連を片っ端から調べ上げ、分析し、まとめあげて悠有の跳躍実験に夢中になったあの夏休み。一方町では不穏な動きが見え始めていた。悠有に対して放火犯からの脅迫文が送られてきたり、あやしげな動きも活発になり何かの予兆なのか。

 

〈プロジェクト〉が進むにつれて、時空間跳躍能力をコツをつかみかけてきた。跳ぶことに目覚めつつある悠有。

一方未来に希望を見いだせないぼく。母から東京の大学進学を勧められたが乗り気になれないでいた。気持ちが停滞しており中途半端な状態。それを壊したのは花火大会の夜に悠有が跳んだことよりメンバーの本音が見えたときだ。

それぞれの思惑を聞いた僕の決意。

跳ぶから進むことへ決意した悠有。

響子主導で始まった〈プロジェクト〉は終わりを迎え、新たに悠有だけの新しい〈プロジェクト〉が始まった。

不安は解消されないままだが、確実に変わりつつ今。

今できることを実行して見届けた悠有は旅立っていった。

 

感想/まとめ

SF要素満載でこれでもかと詰め込んだ作品でしたね。

情報量が多すぎてパンク寸前、いやパンクした。SF関連の作品が数多く登場します。知っている人は楽しめたり、共感すること間違いなし。僕は〈夏の扉〉とネコでニヤニヤできたくらいであとはほぼスルー。参考書を覗いているみたいで読みづらかった。

好き嫌い別れそうですね。

 

響いて、痺れた言葉

今の自分に手が届く、いちばん上等なやつを買い、そいつと一緒に歳をとれ