川瀬七緒さんの「よろずのことに気をつけよ」を読んでみた 感想
今回紹介するのは川瀬七緒さんの「よろずのことに気をつけよ」です。
よろずのことに気をつけよ
因習や呪術、またそれらにまつわる神事を専門に研究する文化人類学者の仲澤大輔(なかざわだいすけ)のもとに、砂倉真由(さくらまゆ)という少女が訪ねてきた。一ヶ月ほど前に祖父が何者かに惨殺された真由は、自宅の床下に埋められた呪術符のことについて教えてほしいという。その呪術符は簡単に言うと、人を呪い殺す目的でつくられた札であった。温厚で優しく、奉仕活動にも積極的に参加していた祖父がここまで誰かに恨まれるなんて想像がつかない。真由はなぜ祖父が呪われたのか、なぜ殺されなければならなかったのか、事実を知るために祖父の過去を調べるつもりだという。そのゆるぎない覚悟と物怖じしない性格に興味が湧き、仲澤も同行することになる。
呪術符がどう殺人事件に関わってくるのか。そして、この特殊な呪術符の正体とは。
感想/まとめ
面白かった。
祖父の過去が明らかになり、呪いの流れであやふやにならずにミステリーとして決着したのが良かった。
ただ、仲澤さんと真由ちゃんのやりとりがあんまり好きではなかったのが残念。