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円居挽さんの「シャーロック・ノート Ⅱ 試験と古典と探偵殺し」を読んでみた ネタバレ少々/感想

今回紹介するのは円居挽さんの「シャーロック・ノート Ⅱ 試験と古典と探偵殺し」です。鷹司高校で起きたカンニング事件。クラスメイトの疑惑を晴らすために成とからんは調査を開始する。だが新たな証拠が浮上して、大ピンチ。白黒は生徒会が取り仕切る学園裁判に委ねられた。真実はどこにあるのか?

 シャーロック・ノート Ⅱ 試験と古典と探偵殺し

第一章 試験と名探偵

シャーロック・ホームズの活躍を描いた正典に関する試験結果が送られてきた。成はそこそこの手ごたえを感じていたが、送られてきたその点数に愕然としていた。同時刻に後ろの席で一幕があった。成の中での評価も低いクラスメイト、時巻暦が九十二点という高得点で一位を獲得。その情報は瞬く間に学園中に知れ渡っていった。

成は、正典研究部に所属していている暦が他の生徒よりも優位を持った状態でテストを受けられたことを認めたうえで、疑念も感じていた。クラス内には成績優秀者(太刀杜からん、茶山残、千草浅葱)がおり、その三人を差し置いて一位になれるかと聞かれたら首を傾げてしまう。

そのため不正を疑われている彼女の調査を任されることになった成とからん。

二人は証明するために動き出した。

 

第二章 古典と名探偵

北広之は、馬頭凱を殺害しようとしていた。教師には現役の九哭将がおり、探偵の学びやである鷹司高校で完全犯罪を成し遂げるつもりでいた。たとえどんな名探偵が出てこようとも絶対に止められないと念入りに計画を練っていた。

 

成とからんが学食で食事中をしていたら九哭将(ナインティラーズ)の一人、金田一剛助から殺人の捜査を頼まれる。その事件とは北のことだった。さっそく北に接触して金田一の捜査能力を間近で体験することができた。

事件の真相を見抜いて事前に防ぐ。絶対的な力量差で制止させる。人の心を知りつくした金田一にしかできないことだった。探偵の限界について考えていた成は圧倒された。まさに究極の探偵を具現化したような人であった。

この機会は成やからんにとって得るものは大きかった。またひとつ探偵の心得を学ぶことができたからだ。

 

第三章 学園裁判と探偵殺し

解決済みだった時巻暦のカンニング疑惑が再浮上した。事の経緯は正典研究部で会議であった。出席者は部長の北広之、時巻暦、顧問の台場我聞先生。そこに茶山残が現れて、ある本を求めた。対応した暦が探しだした本を彼に渡した瞬間、一枚の紙が落ちた。暦は拾い上げた紙を見て表情を変えて、すぐに隠そうとした。その行為を不審に思った残は無理に紙を取り上げたところ、紙には正典試験に関する内容が書かれていたのだ。

 

すぐに残は生徒会に訴えを起こし学園裁判が行われることになった。被告は、時巻暦。罪状はカンニング疑惑。検事役として千草浅葱。弁護人は、太刀杜からんが引き受けることになった。また当の暦はアクションは取らずに沈黙を貫いていた。

 

将覧仕合と銘打った効果からなのか、講堂は興味を示した生徒たちで埋め尽くされていた。さらに生徒たちばかりではなく、九哭将の錚々たる面々も集った。注目度が高い今回の裁判。裁判長の大神五条の挨拶で火ぶたが切られました。

 

裁判は弁護側の劣勢の中で進みますが、これまでさんざんからんから催促されていた成の成績が明かされたことを足がかりに逆に追い詰めていく。それは成の破滅も意味した。劣等生になることよりも犯人が許せない。成はからんに後を託して裁判の結末を待った。

 

そして、激突する両者。逆転につぐ逆転で成が辿りついた真実とは?

 

感想/まとめ

面白かった。一癖も二癖もある登場人物も増えてにぎやかになってきましたね。

裁判での二転三転は興奮しますよね。茶山くん。これ絶対仲間になるパターンだわ。

続編でないのかな~

 

選択式であの点数を取る、、、そう言えば金田一少年の事件簿でも同様な事件があったような、、、