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木元哉多さんの「閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム」を読んでみた 感想

今回紹介するのは木元哉多さんの「閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム」です。閻魔大王の娘である沙羅との勝負に勝てば蘇るが、負ければ地獄行き。生死を賭けた推理ゲームシリーズ第四弾です!今作では沙羅からの挑戦状と題して、犯人あて企画が実施されたらしいです。(挑戦したかった、、、)

 閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム

第一話 向井由芽 13歳 中学生 死因・撲殺

中学校の昼休みに由芽と亜実の元へ七菜香がやってきた。三人は小学校時代からの友達である。そして、衝撃ニュースだと担任教師の駒野と同級生の母親との不倫写真を見せて来た。その写真を使って何やらよからぬことを考えていそうな雰囲気が伝わってくるが、大丈夫か?嫌な予感は的中することになり、この後から由芽の周辺で変なことが起きるようになる。

間違っているのに百点で返ってきた答案用紙。推薦で私立を狙っている亜実にとっては幸運なことだが何故か浮かない表情だ。学芸会で演劇をやることに決まって、ヒロイン役に立候補した七菜香。立候補は二人。相手は美少女で、彼女で決まりだとクラスではそういう雰囲気であったが、投票の結果、何故か七菜香が選ばれてしまった。さらに、由芽のダメダメ親父の描いた絵が何故か三十万で売れたりと三人にとっていいことが続いたのだ。

そして、由芽に届いたラブレター。ドキドキしながら約束の場所で待っていると、背後から何者かにナイフで脅された。意味が分からないが、警告だけで解放されたので家に帰ろうとした瞬間、また背後から何者かに呼びとめられて石を投げられた。倒れた由芽に向かって、再度石を振り上げて止めを刺してきた。


感想 いい感じで終えたが、あんまり好みのお話しではなかった。脅されて一度解放されてから撲殺された意味を推理しながら読んでいたが、点と点が線にならないで点のままだった。僕が犯人あて企画に挑むのは無謀でした。

 

第二話 閻魔堂沙羅の日常

霊界での沙羅の日常を描いたお話し。沙羅が生き返らした人達のその後が綴られているので気になる人はチェックしよう!

個人的に一番好きなお話しであった、外園聖蘭さんがお笑いでブレイクしてたのが嬉しかった。

 

第三話 久保達樹 47歳 元ヤクザ 死因・射殺

久保達樹は、元ヤクザだ。二年前に足を洗ってからうどんの道に進み、修行を経て自分の店をかまえることができた。妻は病気で亡くしており、娘のさとみと二人三客で店を切り盛りしていた。

ある日、ヤクザ時代の弟分が店を訪ねて来た。久保が去ってから組の勢力は下降の一途を辿っており、組へ戻ってきてくれませんかと頭を下げに来たのだ。しかし、俺はもううどん屋の店主だと自嘲して笑った。そして、ヤクザ時代に褒美として貰った銃をやるから帰ってくれと断った。

二年前はこれだけは手放すことができずに隠し持っていたが、今ではヤクザへの未練はすっかり消えて手放すのに一切の躊躇がなかった。

しかし、この銃によってあんなことが起きるなんて、、、

 

感想 ヤクザの世界にも色々あるんですね。

 

感想/まとめ

今回はう~んって感じです。閻魔堂沙羅の日常が一番面白かった。沙羅の家族のことも知れてよかった。こうしてみるとお年頃の普通の女の子なんだよね~。仕事中は、めちゃ厳しくて怖そうだけど。また、沙羅が生き返らした人達のその後が知れて良かった。こういう情報を描いてくれるのは、なかなかないので有難い。

閻魔堂沙羅の日常がレギュラーになってくれないかな~