~読んできた本の足跡~

~のんびりまったり日々読書~アニメや雑談も~

松本英哉さんの「幻想リアルな少女が舞う」を読んでみた 感想

今回紹介するのは松本英哉さんの「幻想リアルな少女が舞う」です。高校のアイドル的存在の女の子が廃墟で遺体となって発見された。仮想世界ゲーム『ランコルバ』が軸となる仮想ミステリー登場です!

 幻想リアルな少女が舞う

篠宮高校のアイドルだった住吉帆乃香が死んだ。ある廃墟の洋館の一室で首を吊り、自殺として処理された。突然の身近な存在の死は、学校という狭いテリトリーでは計り知れない影響をもたらした。それでも一ヶ月が経ち、阿鼻叫喚だった日常も少しずつだが元へ戻りつつあった。ある日、由良涼の元へクラスメイトで帆乃香の幼なじみだった佐々木ゆずが話しかけて来た。帆乃香について相談したいことがあるとのこと。篠宮高校で流行っているゲームアプリ『ランコルバ』で帆乃香とコンビを組んでプレイしていた中学二年生の橘琴音が彼女の自殺に疑問を抱き、生前に幼なじみの件を聞いていたゆずに再調査の依頼をしたのだ。ゆずの代わりに調査を引き受けることになった由良はさっそく橘琴音に会いに行くことにした。

 

彼女の家にお邪魔するともう一人の助っ人がいた。住吉帆乃香と双璧を成し、二枚看板として名を轟かせている朝霧那夕がいたのだ。予期せぬ出会いに驚く由良だったが彼の次のアクションはスルーされて本題へと移った。

母親を事故で亡くしてひきこもりのどん底にいた琴音を『ランコルバ』の仮想世界に誘い、いつも励ましてくれていたホノカ。経験を積んでいった二人は高難易度で特別な報酬がもらえるとされるクエストに挑み、あと一歩のところまで到達することに成功したのだ。そこでクリア報酬が現れる日時、場所を突き止めた二人はその場所で待ち合わせすることにした。

しかし、何者かに襲われて意識不明で病院に運ばれた琴音。絶対安静で約束の日時、場所に向かうことができなかった彼女に帆乃香が廃墟で自殺したという悲報が飛び込んだ。絶対自殺じゃないと言い切る彼女に押される形で由良と朝霧は調査を開始することなった。

 

琴音を襲った犯人と帆乃香の自殺の秘密に関連性はあるのか。

ひとつひとつ紐解いていく真相の先には哀しき運命が待ち受けていた。

 

感想/まとめ

ARやVRを使用した仮想世界が舞台となったミステリー。う~ん、仮想と現実と行き来するちょっとややこしい物語でしたね。メガネ型末端というイメージしやすく、こういう知識に乏しい僕としては分かりやすい点とラストの言葉に、ぐっとくるものがありました。楽しめたけど、にごりというか、もやもや感が残った感じの読後感ですね。

 

ゲームアプリ『ランコルバ』は、AR位置情報ゲームというとポケモンGOみたいなものかな。それを一つの学校で管理しているなんてすごいですな。