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氷川透さんの「最後から二番めの真実」を読んでみた 感想

今回紹介するのは氷川透さんの「最後から二番めの真実」です。氷川シリーズです。

 最後から二番めの真実

お嬢様大学へと正式に招かれた氷川透。大学の先輩で住吉先生、助手の反町さん、生徒の大倉早苗、小杉奈保子、祐天寺美帆を加えた前で推理論を披露することになった。

彼にとっては大勢に当たる人数、最初は軽いパニック状態に陥っていた氷川も女性の失笑が助け舟となってすぐさま復活した。

得意の推理小説の議論となると以外にも好評なようであっという間に三時間も経過していた。

相談の約束をしていた奈保子は指定されたセミナー室に入ったのが確認された。相談相手の住吉先生はセミナー室に入る直前で呼びかけらて一緒に入ることはなかった。

残された早苗、美帆は氷川の推理小説家という職業に興味津々らしく質問攻めを行っていた。

 

突然の悲鳴、駆けつけた氷川たちの前には警備員の死体があった。

犯行現場のセミナー室にいるはずの奈保子がいない。

屋上から若い女性の死体が吊り下げられていた。まもなく奈保子本人だと確認された。

同空間に二人の死体。

建物の出入り口とすべてのドアの開閉は記録される万全な管理状態なか起きた今回の事件。

探偵役になる氷川の前に意外な人物が立ちふさがる。

 

祐天寺美帆さんという絵に描いたような言葉使いのお嬢様がいい味を出している。

高校の先輩である早苗のことをお姉さまと呼ぶのもポイントだ。

我を忘れて激しい質問攻め、好奇心の塊。

小説家デビューする保障はないと否定すると、熱が下がったようにテンションが下がる。

伴侶として小説家はいかがなものでしょうと先ほどの発言から一転ぼろくそに言う辺り、正直な人なんでしょうね。

 

探偵経験で勝る氷川を差し置いて探偵ぶっていく美帆のことを不思議がる。正論な発言、完全に同意しなければいけないこともある。どこからその力が発揮されるのか、戸惑いが見られる。

自分の考えと符合するうれしくなる場面も挟まれており、バランスがいい。

 

彼女は推理に美しさを求めた。

暴論だが説得力がある。彼女の堂々とした振る舞いが助長されているのだろう。

思わず納得してしまうほどの出来た。

最後から二番めの真実、、、いや美しい

 

感想/まとめ

氷川シリーズ読みました。好みが別れる小説だと思います。

僕も今回は氷川さんと祐天寺美帆さんのやりとりが一番楽しめた。

事件のロジックとかはあまり、、、根本的な部分を排除していた読み方で申し訳ないですが。

クイーン問題やゲーデル問題。推理小説読んでいると登場するけど正直理解していないのがはずかしい。楽しめればいいやの人だからね。