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鮎川歩さんの「クイックセーブ&ロード2」を読んでみた 感想

今回紹介するのは鮎川歩さんの「クイックセーブ&ロード2」です。「セーブ」頭の中で強く思うと「リセット」死ねば人生がセーブ地点まで戻るタイムリープ物の続編になります。憧れの先輩の死を防ぐため死ぬことを選ぶ少年の運命は?

 クイックセーブ&ロード2

僕こと榊潔人が所属している超能力研究会会長の部長であり憧れの先輩でもある常盤夢乃。遅刻して部室へと顔を出した僕を待っていた先輩は今日も穏やかな微笑みで迎えて、、、くれなかった。試験勉強を教えてもらうためにわざわざ休日にご足労頂いたにも関わらずこの仕打ち、怒るのも頷けます。

なぜ試験勉強かと言うとクイック&セーブを利用して常に成績上位をキープして周囲の視線や期待に応えてきたが、二か月前の一件を境に己の生き方を反省し、能力使用を自粛するようにしていた。

そして次の試験で今までどおりの成果を出すために、部活の先輩であり天才と呼ばれている彼女がありがたいことに協力を申し出てくれたのだ。それなのに登校途中に自粛していた能力を使ってしまった。再度説教を受けたが、僕のことを思ってのことだと真摯に受け止めた。

 

試験勉強が終わりに近づいた夕暮れ時、明日2月14日、何かご予定はありますか?と誘われた。憧れの先輩、そして明日は、、、嬉しさのあまり空いてますと即答しようとしたが約束を思い出して躊躇した。例の一件以来、ときどき連絡を取り合うようになった幼なじみで腐れ縁の梓由衣と明日会う事実を。

究極の二択。どうしようと悩んでいると先輩からそちらを優先してくださいとどこか寂しげに微笑んだ。どうやら、僕の表情や仕草、葛藤から察したらしい。

採点を終えた模擬試験の点数を見て満足げにうなずき、荷物をまとめてお先ですと帰ってしまった。

「はああああ」

一人残されて、情けないため息を漏らす。

どうして僕はこうなんだ、、、こぼれた独り言共にとぼとぼ帰って行った。

 

この選択が後に、またあの悪夢の死のループへと引きずり込まれるとも知らずに、、、

 

感想/まとめ

続編ですね。新たな新キャラも登場して盛り上がってきました。

次作で終了なんですが、ここまできたら最後まで完走しますよ。

常盤夢乃先輩の家庭の事情に踏み込んだお話し。彼女も苦労していたんですね。

能力の真理に辿りついた榊潔人くんはどうする?