菅原和也さんの「あなたは嘘を見抜けない」を読んでみた 感想
今回紹介するのは菅原和也さんの「あなたは嘘を見抜けない」です。どんでん返しを臭わせる文に釣られて読み始め。タイトルの嘘を見抜けないの意味とは。ドキドキわくわく。
あなたは嘘を見抜けない
廃墟探検ツアーで無人島へ出かけた彼女・美紀。旺盛な好奇心と行動力をもっていつも飛びまわっていた。なかでも廃墟がお気に入りで帰ってきては風情をよく語ってくれていた。そんな彼女が死んだ。
▼誰かが嘘を吐いている
美紀が死んで一年、僕は生きる意味を失い自堕落な生活を送っていた。
ある日底を尽きた食料品の買い出しに出かけた帰り道、美紀と一緒に無人島にいた女性を見かけて後を追いかけた。信号待ちしながら楽しそうに電話で話している。
どうやら相手は恋人らしい。僕には永遠に失われた時間。
なんでそうしたかのかは、自分でもわからない。身体が勝手に動いた。偶然大きなトラックが近づいてきて僕は彼女の背中を押した。
生きる意味を失い、死んだように生きていた僕を彼女の死が蘇らせてくれた。
これを機に美紀の死について調べ始める僕。孤島では美紀の他にもう一人死んでいる。本当にただの事故死だったんだろうか。誰かが嘘をついている可能性は?なんらかの事件に巻き込まれたのではないか。
彼女の死の真相を探る決意する。そう、どんなことをしてでも、、、
▼孤島では殺人が起こる
大学の自主製作映画の監督として廃墟探検ツアーに参加した亮太。今回のツアーの計画を立てた張本人であるルイン。廃墟へ行くときは大抵行動を共にしているUTなど本名を明かさず、ネット上のハンドルネームで呼び合う。ちなみに亮太のハンドルネームはカントクだ。派手な見た目のカミオカ、外見に根暗さが感じる青年ミノス、ふくよかだが愛嬌のあるエリエリ、場違いなラフな格好したノラニンジンと女性陣二人を加えた総勢7名での冒険だ。
ロマンを求めてやってきた孤島で起きた密室殺人。
探偵として名乗りを挙げたのは意外な人物だった。そして語られる真相とは?
感想/まとめ
上記の二つの視点で物語は進みます。共に廃墟ツアーで彼女であった美紀に関連したストーリーらしく、事故死した真相が語られるのかなと思っていたが、、、そんなわけないですよね、うすうす感じていましたよ。
読みやすくテンポよく進むのでおススメ。
トリックはあのタイプでしたね。しっかりと騙され、驚きを味わったので楽しむことはできたかな。女性は怖い、、、
行為後の会話で
「~くんとしているのが一番気持ちいいし、幸せ」
後から考えると攻めた文章でしたね。
探偵の残した謎、カ行のあとに『っさく』が続く作品。昔話らしいが一体何だ?