蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読んでみた 感想
今回紹介するのは蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」です。くだらない、下品と評価しても失礼だとは思わない問題作。う~ん、どうなんでしょうね。是非読んで感想ください。表題作「六枚のとんかつ」を含む短編集。
六枚のとんかつ
はじめに
私の名は小野由一。
職業は保険調査員。
私は、保険調査員として、これまでに数多くの事件を手がけてきた。
だが、それらの事件の中のいくつかは、とても奇妙で不可思議なものだった。
そこで私は、そういった事件をひとつの記録にまとめることにした。
小野由一:主人公。保険調査員。
古藤 :小野の大学時代からの友人。売り出し中の推理作家。
早乙女 :小野の後輩。おデブさん。
▼音の気がかり
ある富豪の息子が誘拐された。身代金の要求の手紙。私が勤める保険会社の〈誘拐保険〉に入っており、身代金を運ぶ役目を仰せつかった私は富豪の家へ向かった。脅迫電話を分析してみたところ”ガッツ石松、ガッツ石松”の声が残されていた。
▼桂男爵の舞踏会
桂男爵の舞踏会で時価数億円もするブローチが紛失した。すぐさま通報、会場を封鎖して警察による身体検査を受けるも誰も手にしていなかった。いったいどこにブローチは消えたのか?
▼黄金
宝石店で、時価数千万円にものぼる金の延べ棒が盗まれた。犯人はあっさり逮捕され犯行を自供。しかし、盗んだ延べ棒の隠し場所を白状しない。いったいどこに隠した?
▼エースの誇り
時価一千万円の外国切手が盗まれた。その切手には、うちの会社の保険がかけられていた。よって、私が調査員として現場を調べてみることになったが、上司から新入社員を現場に連れて行って教育しろと押しつけられたのだ。この社員はどうしようもない奴で、なんと体重120キロ超えている巨漢の持ち主なのだ。
▼見えない証拠
湘南の海岸で17歳の少女が殺された。彼女がいつも肌身離さず身に着けていたペンダントが消えていた。例によってうちの保険がかけられており、今回も私の出番である。
▼しおかぜ⑰号四十九分の壁
早乙女は担当している保険殺人に頭を抱えていた。犯人と思われる夫には鉄壁のアリバイがあった。早乙女が指し示した地図を手に、現地へ飛んで時刻トリックを見破るが、とんでもない勘違いをしてたのだ。
▼オナニー連盟
依頼を受け元カレに取られた写真を取り返すために部屋は侵入した私と古藤。お目当ての写真は赤貝ばかりを集めたアルバムに隠されていたのだ。
冷蔵庫のドアの前で死亡していた父親。息子は疑われたが犯行を認めない。真犯人を見つけるために古藤が考えたアイデアとはいったい。
オナニーさんを求む!、、、は?
▼丸ノ内線七十秒の壁
ある女性が地下鉄丸ノ内線の、新宿と西新宿のあいだを走る社内で殺された。ひとつ前の駅で見送った男性にはアリバイがある。どうやって犯行に及んだのか?
▼欠けているもの
保険のかけられた美術品の警備のために現場へかけつけた私と早乙女。移動の際早乙女が転んだ衝撃で展示する作品の一部が壊れてしまい、その拍子なのか作業員が一目散に逃げた。何が起きたのか理解できない。
▼鏡の向こう側
保険金殺人の疑いである男が疑われていた。しかし鉄壁のアリバイが立ちはだかる。
ホテルでウィンド・アートを眺めていたと主張しているのだ。
▼消えた黒いドレスの女
私と古藤は、夏休みの避暑をかねて叔父の山荘に遊びに来ていた。休暇中に心臓発作で叔父が死亡。叔父の部屋で私が見た黒いドレスの女が消えてしまったのだ。
▼五枚のとんかつ
▼「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男
子供の密閉された遊び場で殺された男。入口が狭く、容疑者の体系では侵入することは不可能にちかい。さて困った。
▼最後のエピローグ
▼保険調査員の長い一日
女社長が殺される。犯人だと思われる夫は写真を見せアリバイ主張。
感想/まとめ
疲れました。
読んでいて下品だ、くだらね~と笑っていたのはいいが、今ブログを書いていてこの数時間は何だったのだと賢者タイムのような気分に陥っている。
読むべきか否か自己責任でお願いします。おススメはしません。
僕も子供の頃、霊柩車が通ったときに親指を隠すんだよと迷信を教えられたな~