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関田涙さんの「七人の迷える騎士」を読んでみた 感想

今回紹介するのは関田涙さんの「七人の迷える騎士」です。今度の舞台は学校だ。文化祭のミスコン会場を地獄に変えた殺人を皮切りに、演劇部の部室で、屋上で起きた密室殺人に女子高生探偵が挑むシリーズ第二弾。

 七人の迷える騎士

昨年度ミス風夏学園に選ばれた有村優美香。男女を狂わせて虜にさせる何かを持つ彼女。この物語の影の主人公。

 

昨年の文化祭最終日。ミスコン会場では今か今かと大いに盛り上がりを見せるなか、出場予定のヴィッキーがなかなか姿を現さない。僕こと誠は、ヴィッキーのクラスメイトである長崎桜子さんとペアで振り分けられた場所の捜索していたら3階女子更衣室の前で発見した。

更衣室を利用しようとした女子生徒から状況を聞き、不可解な密室だと判明。ヴィッキーは何かとんでもないことが始まる予感がする、探偵の血が騒ぐと挑む気満々のご様子。

ミスコンはどうするのよ!と長崎さんの抗議の叫びも空しくヴィッキーには届かないようでミスコンより更衣室の謎の方が面白そうと出場する意欲は一切ないようだ。

 

ドライバーで金具を取り外し、更衣室の中へ。

ドレスを着たかわいらしい人形、ゴミ箱に猫の死骸、コピー用紙に書かれた意味不明な言葉と数式にイラストが見つかった。コピー用紙には一年後の文化祭へ向けた警告文に捉えることができる一文もあった。これが脱出ゲームだとキーアイテムになろう数々の品だが。

ヴィッキーは現場を一通りした短時間で謎が解けたと言う。そして、暗号が書かれていた紙には犯人の名前が示されていたのと驚きの言葉を添えて、、、

 

今年の文化祭へ

 

▼男女逆転して役を演じることを目玉としている演劇部の公演へ着々と準備が進められていた。ヴィッキーが参加するため誠たちも体育館へ集まった。そして突如響かせた爆音に皆困惑する。爆音の根源となったステージ上へ行ってみると粉々に砕けた鏡と共に男子生徒が死んでいたのだ。

 

▼演劇の衣装から制服に着替え各々帰宅する準備を始めた。演劇部と犯人のつながり説を唱えたヴィッキーの助言から警察は泳がせ一人一人をマークする作戦へ。帰り道の不安が取り除けると安心したが、演劇部の部室の方から怒鳴り声で一転緊迫した空気へ変貌してしまう。中から閉められた鍵、力任せにドアを破り突入すると4人の生徒がこの世から旅立っていた。

 

▼野球部の部室で発見された男子生徒。金属バットで殴られ足首から先が焼かれていた。

 

▼先生の遺体が発見されたのは屋上だった。胸に刺さっていた2本の包丁が凶器。

 

『白雪姫』の物語に見立てて殺害するしていると考えて間違いない。

一年前から着々と準備期間を設けた用意周到の犯人に対するヴィッキーの冴えわたる推理をご覧あれ。

 

 感想/まとめ

ヴィッキーちゃんが活躍するシリーズ第二弾。

今回も挑戦状付きですよ。

前回同様誠君が今回も証拠品を隠す暴挙に出てしまう。ヴィッキーが知っていたら結末が違っていたかな。

学校中あっちこっちが現場となっているため登場人物の皆さん同様、読者の僕も忙しさに味わっていた。中高生が通う学校は得体の知らない場所。舞台が学校のミステリを読んでいて表現の仕方は違えど度々出てくる文面、大人になって知る感情ですね。

 

犯人の正体は、、、やられました。

ヒントとか伏線あったのかな~