米澤穂信さんの「氷菓」を読んでみた 感想
今回紹介するのは米澤穂信さんの「氷菓」です。古典部シリーズ第一弾。
実写映画化、テレビアニメ化もされた人気作品。
「わたし、気になります」のフレーズが印象深いですよね。
氷菓
物事に関わることが面倒で、省エネスタイルを貫いて生活している折木奉太郎。高校入学後、姉のアドバイスを受けて廃部寸前の古典部に入部すると個性あふれる人たちに出会ってしまう。特に同学年の千反田えるの容姿とは正反対の強烈な好奇心に振り回されることに。奉太郎は日常に潜る不思議な謎を解き明かしていくこととなる。ほろ苦い青春ミステリースタートです。
学校の中にプライベートスペースが持てると旧友の言葉に乗せられ、ものはためしと地学講義室(古典部部室)を訪ねた奉太郎、無人だと思われた教室には先客の姿があった。同学年の千反田えるである。当初の目的は叶わず帰ろうと背を向けたが、いつの間にか教室が密室となりえるが閉じ込められていたことが判明。
古典部入部早々奉太郎は、謎にぶつかるはめになる。
奉太郎、える、旧友の里志が古典部に入部して一ヶ月。
目的ない日々が続いていた。
「不毛」
「一年に二回植えるやつか?」
「それは二毛作です」
「同じ作物を植えると二期作と呼ばれます」
「さすが農家の娘だな」
「褒めて頂くほどのことでは、、、」
読んでいて爆笑したシーンを挟んで次のステージへ
文化祭で披露する文集作成に取り掛かることにした一同。見本となる過去の文集を求めて図書室へ行くと奉太郎の幼なじみである摩耶花が図書当番として働いていた。
そこで毎週金曜日に異なる生徒がある本をその日に借りて、その日に返却することが5週連続で起きていると聞かされた。この謎に興味津々のえるは、奉太郎に解明を求めた。
喫茶店に奉太郎を呼び出し
えるの伯父が行方不明、さらに幼い頃体験した謎を思い出して欲しいと頼まれる。心に留めておくという当たり障りのない返事。のちのち重要な関わりを持つこととなる。
定期テストが終わり、海外旅をしている姉の手紙から文庫の手がかりを教えられた。それに基づき以前部室があった生物講義室を訪ねると不審な行動をする先輩と出会う。奉太郎はその理由を見抜き、ちょっと強めに強迫。図書室経由で部室へと戻ると教壇の上に文集が置いてあった。
「氷菓」という文集。行方不明となっているえるの伯父の学生時代のことが書かれていた。
33年前何があったのか?
奉太郎、える、里志、そこに摩耶花が加わり後輩たちは議論を重ね、答えを導いていく。
タイトル「氷菓」に込められた意味を知った時、あなたは叫びたくなるだろう。
感想/まとめ
テレビアニメで知った作品。2012年放送、当時はアニメにハマっていた全盛期ということで録画せず深夜テレビの前で喜怒哀楽していた覚えがあります。
アニメの出来栄え、評判は良かったと記憶しておりますが、僕としては登場人物が好みと合わなく途中でギブアップしたような、、、ただ、かっこいいオープニングと美しい作画、「わたし、気になります」のフレーズは未だに鮮明な印象として記憶に残っています。
6年経過して小説にも手を出してみたが、う~ん。続きは一旦保留ですね。
感想書いていると特に思いますが、想像だにしない語彙を操る里志がうらやましいですよ、ほんと。
あとがきが気になる終わり方で卑怯ですよ~あとがきだけ次読もうかな~