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西尾維新さんの「掟上今日子の推薦文」を読んでみた 感想

今回紹介するのは西尾維新さんの「掟上今日子の推薦文です。シリーズ第2作目。今日子の元へ今日も変わった依頼が寄せられます。

 掟上今日子の推薦文

 

美術館の警備員として働く親切守。美術館を訪れるお客様の中に人生の転機を与えてくれた方がいました。来館するたびにある一枚の絵を一時間かけてじっくり眺めていく白髪の女性。年配の方だと思い、親切心から声をかけてみると何と若い女性だった。頭が真っ白となり言うべき言葉がすっ飛んで行き、とっさに絵の方へ会話を方向展開。

「よくいらしてますよね、この絵が好きなのですか」と訪ねてみると、「いらしている?私が」と会話がかみ合わない。

さらに彼女はこの作品を2億円の価値があると言いだした。別れ際に事務所の名刺を渡し去って行った。

しかし、別の日にやってきた彼女はあんなに魅力的な作品だと語っていた絵の前を素通りし、驚きのあまり思わず声をかけてしまった。

前回はこの作品のことを2億円の価値があると言っていたが、今日は200万円だと言う。理由を知りたかった親切は彼女に教えてくれるよう頼み込みましたが、依頼してくださいと前回同様名刺を渡し去っていた。

 

そんなわけでもやもやした気持ちが残るが、お金を払ってまで知りたいことでもないと忘れることにした。その後も彼女を館内で見かけることはあったが、声をかけることはしなかった。

 

彼女、掟上今日子と次に接点を持つことになるのはあの事件が起きた後だった。

 

名前通り警備員の仕事に誇りを持って働いていた親切守ですが、この後出会う人物によって引き起こされた出来事によって仕事をクビになってしまう。

無職となりだらだら過ごしていた矢先、事件を起こした張本人からの電話で彼の護衛の仕事に就くことになった親切。

 

拠点のアトリエで未来の卵たちが頑張っている最中、いざこざに巻き込まれてしまうのであった。

 

感想/まとめ

今回も安定した面白さでしたね。前作の依頼人であった隠館厄介は登場しなかったことに残念さもありましたが、今作の依頼人親切守もいい人そうなので安心しました。

タイトルの推薦文の意味もなるほどと言える。

 

 

作中の

天才ってのはどれだけ努力したら、凡人どもに追いつけるんだろうな

異端がゆえ、一般人に到底理解できない悩み。特別だから言えて人と違う感性に苦しむ。武器を持つこともいいことばかりではないのですね。