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米澤穂信さんの「インシテミル」を読んでみた 感想

今回紹介するのは米澤穂信さんの「インシテミルです。破格の報酬に魅了され集まった被験者。しかし、待ち受けていたのはデスゲームだった。

クローズドサークルを舞台に次々起きる殺人。最後に生き残るのは誰だ。

 インシテミル

大学生結城は、車が欲しかった。夏休みにバイトしようとコンビニでアルバイト情報誌を読んでいると横から女性に声をかけられた。彼女は須和名といいアルバイトを探しているのだけど、文字が細かいし、読み方が分からないので手伝ってほしいと頼まれた。

言葉使い、容姿からお嬢様を彷彿とさせ、場違いに戸惑いを覚えながらも一緒に探すこととなった。

怪しげなモニター募集のバイトを見つけた。年齢性別不問、期間は一週間。ある実験の被験者。24時間拘束され外部から隔離されるといった内容だった。

そして何と言っても目に留まったのは時給11万2千円の文字。誤植だと思いながらももし本当なら新車が買える。

須和名は応募する気満々な様子。結城も駄目でもともとの気持ちで応募した。

 

破格の報酬に魅了され集まった年齢、性別、職業様々な被験者12名。

主催者側から聞かされた実験内容。そして被験者が死んだときに発生する追加報酬ボーナス。閉鎖空間の中、高額報酬で煽って、疑心暗鬼させようとする心理状況を制御できるのか。これは、クローズドサークルを舞台にしたデスゲームだった。

 

余計な事はしないで一週間過ごそうと確認しあって一旦は落ち着いた。

しかし、参加者のひとりが死んでいるのが発見され、主催者側の思い描いていたストーリへと流されていくのであった。

 

感想/まとめ

主催者側の目的や正体、明かされていない事実など細部をのぞいて単純にデスゲームとして考えれば面白かった。スラスラ読めてあっという間にエンディング。特に後半の結城の活躍は見物の一つですね。

数多くのデスゲームが発売されていますが、間違いなく上位に名を連ねますね。

 

凶器からミステリー小説を辿るのも面白いものですね。気になった小説もちらほらあり興味が湧いてきました。

 

映画版もむか~し観た記憶があるくらいしか思い出せないので感想は書けませんが、藤原さんが結城を演じていたので、みなさんも何となく想像できるのではないでしょうか。

 

深く考えない読み終えてしまいましたが、タイトルのインシテミルにはどういった意味があるのか。