相沢沙呼さんの「午前零時のサンドリヨン」を読んでみた 感想
今回紹介するのは相沢沙呼さんの「午前零時のサンドリヨン」です。マジックと日常の謎をミックスした青春小説。作者はマツリカシリーズで紹介した相沢さん。作者本人もマジックを嗜んでいるらしく期待できますね。
午前零時のサンドリヨン
- 現象を説明してはならない
- 同じマジックを繰り返してはならない
- 種を明かしてはならない
サーストンの三原則
サーストンの三原則、どこかで聞いたことがある、、、思いだしました。
大好きなマンガ名探偵コナンに登場していましたね。
須川君は姉に強引に連れられて行ったレストラン・バーでマジックを披露している女の子に一目ぼれをする。
彼女の名は酉乃初さん。偶然にもクラスメイト。マジックを披露している彼女と学校生活での彼女はまるで別人だ。
酉乃さんと仲良くなりたくて、会話の機会を伺う須川君。
その機会が訪れた。学校で起きた不思議な現象や事件に巻き込まれ須川君は、酉乃さんと共に解決に乗り出すことになった。
空回りトライアンフ
放課後図書室を訪れた須川君と酉乃。真ん中にある一冊を除いてすべてが反対向きに押し込まれている雑誌を書架で見つけた。
「トライアンフ現象」酉乃がつぶやいた。
真相はキツイものでしたが、マジックを通して勇気がもらえたことでしょう。
胸中カード・スタッブ
学校でナイフを使ったマジックを披露した酉乃。放課後、ナイフを忘れて学校に戻ると机にナイフが突き刺さり、アルファベットのF文字が3つ残されていた。
悩み、苦しんだ故の行動
あてにならないプレディクタ
落し物の手帳に発表前の英語の上位成績優秀者の名前が書かれていた。
持ち主の板倉さんは占い好きの霊能力者?
彼女は亡くなった生徒の幽霊がいるとの発言。
八反丸さんとデート中?酉乃さんとばったり会うのが何とも言えません。
魔法がなんてないと指摘され完敗の酉乃さん、どうなる。
あなたのためのワイルド・カード
幽霊騒動が続く中、酉乃に助けを求めに行く須川君。心にもない不用意な発言で怒らせてしまう。
八反丸さんから酉乃の過去を知った。
そして、クリスマスの日、掲示板に遺書が投稿された。
主人公らしい行動を示した須川君。仲直りできてよかった。
酉乃さん探偵と名乗ってもいいのでは。
感想/まとめ
マジック用語が登場するたびにネットで調べる癖がついてしまった。
知らない用語多すぎる、最後の方めんどくさくなってしまった。
推理とマジックを絡めた小説。体験したことがない試みで面白かったです。
須川君は、好みが別れそうなキャラでしたね。ちなみに僕は苦手な印象。
マツリカシリーズの柴山君の方がキャラとして好きですね。
P29須川君と酉乃さんの会話
「これ、ホントにマジックなの?」
「そう、マジックペン……」
「……」
ヤバイ、今のは笑うところだった。どうしよう。
笑ってしまった。
P171の英語の授業で自己紹介の際埼玉の話は最高でした。
酉乃さんさんジョークのこと気にしていたのか。意外な一面だな。