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竹本健治さんの牧場智久シリーズ「涙香迷宮」を読んでみた

今回紹介するのは竹本健治さんの牧場智久シリーズ「涙香迷宮」です。智久君がいつの間にか成長していて探偵という言葉が似合う高校生になっています。もちろん囲碁の方もプロ棋士になって暴れていますよ。

 涙香迷宮

あらすじ

明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久!これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。

 

牧場智久シリーズ

いつの間にか高校生となっており驚きました。一週間くらい前に「囲碁」「将棋」「トランプ」を読んだばっかりなのに、あの可愛かった智久君がたくましくなってもう大人の仲間入りですよ。

 

武藤類子という彼女までいて、、、え、、、いつの間に?

 

智久君の友人でミステリーイベントに登場する武藤類子、三原祥子、津島海人の三人。系統別著作ガイドで知ったのですが、武藤類子メインの小説があったみたいです。飛ばして読んでいたのか、失敗しましたね。

今回は智久君と類子の二人が事件に絡んできます。

 

それにしても牧場典子と須藤信一郎何しているんだろう?

 

事件の概要、暗号

囲碁関係で有名な旅館で正体不明の男が殺された。現場には碁石が散らばっており、涙香と関係があるのか。

物語は進み、涙香研究者たちと涙香の隠れ家を訪ねる。そこで、暗号を解いている間に関係者が殺される。現場に居合わせた智久君と類子が謎に挑むといった感じです。

二つの事件は繋がっているパターンですね。

 

トータルで見ると黒岩涙香という方の人生を辿るような感じです。読み終えた後にはちょっとした涙香博士になった気分です。

 

暗号はいろは歌が関係します。いろは歌とは(いろはにほへと)に続く48文字を重複しないように作られた歌。作ってみようとしたが、意外に難易度が高い。これをあのような形で絡めるなんて竹本さんすごすぎる。

 

感想/まとめ

すごいとしか言いようがないが、ゲーム三部作と同様ほとんど理解できていなかった。暗号を解くみなさんの雰囲気を楽しんだ、これも一つの楽しみ方ですよね。

 

暗号は圧巻。日本語を自由自在に操っていた。日本語の美しさ、奥深さを改めて知ることができ感激した。

ちなみに、外国人から見ると日本語は世界的に見ても難しいらしい。漢字、カタカナ、ひらがな、覚えることがたくさんあるからね。

 

 

 

舞台となった常陸太田市には竜神大吊橋バンジージャンプがあります。まだ、バンジージャンプができる前に一度行ったことがありますが、きれいな所だった記憶があるので、観光などで寄った際はぜひ訪ねてみてください。

唐突の宣伝で終わり。