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北村薫さんの「盤上の敵」を読んでいた

今回紹介するのは北村薫さんの「盤上の敵」です。北村さんの作品は、日常の謎が多いようですね。僕は、まだ読んだことがないので軽く調べた程度の知識で申し訳ないです。

正反対でイメージが異なるのがこの「盤上の敵」評判もいいので楽しみです。

 盤上の敵

あらすじ

末永純一が運転する車の横をパトカーが抜いていく。だたならぬ雰囲気を感じ、慌てて自宅へ戻ると、そこには数台のパトカーが集結していた。事情を呑みこめない純一は携帯電話で自宅へ電話をかけると、男が出た。強盗に失敗し、逃げている最中に末永宅へ逃げ込んだようだ。男は、銃を所持し、妻の友貴子を人質にしている。

純一は、警察を出し抜いて犯人に取引を申し出た。

 

感想/まとめ

回想で語られる友貴子の壮絶な人生に対して読んでいるのも嫌になるほどでしたが、あの結末に持っていくために必要なことだったのですね。

 

2度騙された。犯人との会話でまさか、そんな、と絶望に落とされ、実はそれが勘違いだったなんて。騙されてほっとしたような気分。

 

タイトル、表紙絵から分かるようにチェスに例えらていますね。純一が白のキング、友貴子が白のクイーン、犯人である黒のキングを盤上からどのようにして追い出すかの攻防戦が見どころでしたね。

チェスのルールは知らず、駒の役割はどのような意味合いがあるのか調べてみましたがクイーンが最強だとは驚きましたね。友貴子のイメージとは合わないような気がしますが何か意味があるのでしょうか。

 

これから純一がどうなるかの判断は読者に任せるタイプの終わり方でしたが、友貴子と二人で幸せになって欲しい、これだけですね。