~読んできた本の足跡~

~のんびりまったり日々読書~アニメや雑談も~

花をモチーフとした短編集 光原百合さんの「十八の夏」を読んでみた

今回紹介するのは光原百合さんの「十八の夏」です。4つのお話しが登場しますがそれぞれ花をモチーフとして描かれています。花言葉調べてみると意外と面白いですよ!

 十八の夏

あらすじ

十八の夏

浪人生活を送ることが決定した三浦信也。日課のジョギング中、絵描きの女性と出会う。彼女の名は蘇芳紅美子。家の事情から彼女が住んでいるアパートを勉強部屋として借りることになった信也。紅美子と触れあううちに惹かれていく信也だが、、、意外な方向に向かっていく。

 

ささやかな奇跡

一人息子の太郎を育てるお父さんのお話し。大阪に引っ越してきてひと段落したころ買い物がてらぶらぶらしていると小さな書店を見つけた。同業者だけあって気になる店内。レジで店主の小柄な女性と触れ合いに温かさを感じた。のちに太郎の、、、となることはこの時しらない。

 

兄貴の純情

兄貴が惚れた女性はわけありな感じ。それまで頑張っていた劇団を辞め安定性を求め、公務員試験の勉強を始めた。ある日、兄弟で酒のみを始め酔っ払いながらこれまでのこと、これからのことを語りあう二人。

次の日、いきなり求婚宣言しながら飛び出していった兄貴を止めるため女性の家にあわてて向かうが、、、

 

イノセント・デイズ

塾の教え子が6年ぶりに顔を見せてくれた。

彼女には壮絶な過去があった。そして彼女から聞かされる言葉、

「崇兄ちゃん、死んじゃったのよ」

 それは過去の事件が引き金になっていたのか?

 

感想/まとめ

光原百合さんの「十八の夏」いかがだったでしょうか。

 

十八の夏という響きに釣られて読み始めたわけですが表題作だけあって好みのお話しでした。出会いがあれば別れがある。

大人でも子供でもある、18歳という特別な時期のこの出来事はこの先に繋がっていくことでしょう。

 

ささやき奇跡

また、阪神ファンの登場ですね。僕が選ぶ本によく出てくるイメージ。

 

兄貴の純情

お酒が入り酔っ払いながら弟に掛けた言葉にはジーンときた。

この結末は予想出来ていましたね。

 

イノセント・デイズ

このお話だけミステリー要素が強く印象深い。

救いはあったが後味が悪く他の3つと比べて苦手でしたね。

同時死亡推定の原則は勉強になりました。

 

関係ないけどぎっくり腰、痛い!なんてタイムリーなんだ!