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真保裕一さんの「ホワイトアウト」を読んでみた

今回紹介するのは真保裕一さんの「ホワイトアウトです。圧倒的スケールのアクション・サスペンス。映画の方もあるので是非!

 ホワイトアウト

あらすじ

日本最大の貯水量を誇る奥遠和ダム。11月中旬、雪は横殴りの吹雪。最悪の環境の中、遭難者の救助に向かう富樫と吉岡。遭難者を発見したものの吉岡が負傷してしまう。二重遭難の恐れから吉岡を残し、応援を呼びに行く富樫だが、途中ホワイトアウトに遭遇。翌朝、遭難者は救助されたが吉岡は亡くなってしまった。

 

数ヵ月後、奥遠和ダム、発電所はテロリスト『赤い月』に占拠されてしまう。要求は、50億。制限時間は24時間。しかし、警察は動けないでいた。天候不良によりヘリは出せず、ダムへの道もテロリストによって閉ざされてしまう。

運良く逃れた富樫は一人立ち上がる。人質になっている仲間、吉岡の婚約者千晶を救うために地の利を武器としてテロリストに戦いを挑む。

感想/まとめ

すごい作品だ。映画「ホワイトアウト」を観てから小説に入った僕としては珍しいパターン。正直映画は微妙でした。2000年公開なので古さが目立つのは仕方がないですがテンポがいまいち。けど、主人公富樫役織田さんの演技力には脱帽ですよ。一人で画面越しに応援してました。

 

小説はボリュームがある一方、各場面の描写を丁寧に説明してくれるので想像しやすいと思う。富樫対テロリストの息詰まる戦い、臨場感、文章のみでこれほど表現する力量はさすがです。映画とちがって引き込まれ方が段違いでした。

 

「和製ダイハード」と評価されているらしくなるほどその通りですね。富樫を織田さん、ブルース・ウィルス交互にイメージ変換しながら読んでましたよ。

 

冒険小説というジャンルも侮れない。これからはミステリーだけではなく手を出していきたいですね。