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青年という言葉に注目!浦賀和宏さんの「眠りの牢獄」

今回紹介するのは浦賀和宏さんの「眠りの牢獄」です。浦賀さんといえば「眠りの牢獄」がおススメと聞き初読み。いわゆるどんでん返し系の作品なのでドキドキしながら読み始めて一時間。これは騙されるよ。ぜひ体験してください。

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 眠りの牢獄

登場人物

浦賀

亜矢子ーー事故により寝たきり

北澤ーー浦賀の友人

吉野ーー浦賀の友人

福山冴子

亜弓ーー冴子の友達

博ーー冴子の元恋人

鶸千路沙羅子ーー冴子のネット上の知り合い

あらすじ

浦賀と亜矢子は、何者かに押され地下室に下りる階段から落ち事故にあってしまう。浦賀は一日ほどして目を覚ましたが、亜矢子の方は昏睡状態になってしまう。それから五年後、小説家となった浦賀のもとに友人の北沢から連絡が入る。亜矢子の兄から荷物の整理に立ち会ってくれないかと頼まれたそうだ。浦賀は承諾し、もうひとりの友人吉野と三人で亜矢子の兄の家を訪ねる。だが彼は、亜矢子を突き落とした犯人がこの三人のなかにいるのではないかと疑っていた。そして三人を核シェルターに閉じ込め、犯人が自供するまで出さないと言いだしたのだ。

一方シェルターの外では交換殺人の準備が進められていた。関係ないと思われた二つの事件の終着点はどこにあるのか。

二つの視点

浦賀によるシェルター内の視点、冴子による交換殺人の視点。この二つ視点によって物語が進んでいきます。

真相が明らかになるにつれ、崩れ落ちるように展開ががらりと変わっていきます。怒涛の展開を楽しみにしていてください。

関係ないと思われていた二つの事件がつながった瞬間、鳥肌が立ちました。

何度か違和感のある言葉に躓きましたがあの仕掛けのためなら納得です。

感想/まとめ

浦賀さんの作品は初めてでしたが楽しめました。どんでん返しと聞き注意深く読んでみたのはいいが、よくあるトリックにも関わらず上手く騙されました。ちょうどいいサイズで読みやすく、初めて読む本をこの作品に決めてよかった。

 

展開が交互に進んでいく話は苦手なのですが混乱することなく終えた。登場人物もこのぐらいの人数だと個人的にはありがたい。

 

裏表紙のあらすじに書かれている三人の青年。読後、改めてこの言葉には納得できずに辞書を調べてみたら失礼しました。知識不足が情けないですね。

 

とにかく何度も言いますが読みやすいサイズなので深く考えずに手にとって頂きたいですね。おススメの本ですよ。