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テロリストたちが学校を支配 山田悠介さんの「パズル」

今回紹介するのは山田悠介さんの「パズル」です。中高生がもっとも好きな作家さんですね。ホラー、サバイバル、デスゲームを中心に数々のヒット作を世に出してきました。映画化やテレビドラマも次々に決まっています。「リアル鬼ごっこ」などが有名ですね。

パズル

 私立徳明館高等学校は厳しい試験をくぐり抜けてきた秀才たちが全国から集まるエリート校である。クラスメイト誰一人として、お互いのことを友達とは見ていない。クラスメイトは敵だ。

湯浅茂央が在籍する三年A組は特に学力が高い生徒が集められたクラスであり毎年辞める生徒がいるほど厳しい。一年生の頃二十六人いた生徒も今では十五人だけとなってしまった。

茂央はこのままいけば良い大学に入れるし順調に進めば就職先も困らないだろう。人生は安泰だと考える一方、それ以上に大事なものがあるのではないかと思い始めていたのだ。

そんなある日、迷彩服をまとい、覆面をかぶった何者かに学校が占拠されてしまいます。犯行グループのリーダーは、この校舎のさまざまな所に隠してある二千ピースのパズルを探し出してパズルの絵を完成させろとゲームを挑んできた。失敗は人質の死。A組に生徒たちは険悪のムードの中探し始めるのだった。

感想

茂央を含め親のいいなりになっている生徒たちが多く、読んでいてリアルな感じがしてしまう。こういう子たちは社会に出て通用しなくなりそうです。

読やすく、最後までノンストップに読めた。ただ登場人物が茂央以外ごちゃごちゃになることがしばしばあった。

中高生に人気なのがうなずける作風だと思います。学生のうちに読んでみる方がいいかもしれませんね。

 

関係ないですが学校がテロリストに占拠される光景、一度は妄想しますよね。